以下のスラッシュドットの記事でブラウザのタブに代わる仕組みを考察するMozillaのプロジェクトの紹介が会ったので、ちょっと考えてみました。
上の記事でも取り上げられているアドオン、モックアップなどを発端から今後の方向性を考えてみました。
Tree Style Tab
この問いへの一つの解として日本のFirefoxアドオンの先駆者であるpiroさんが作った、上の記事でも紹介されているTree Style Tabはおもしろいです。
現在のFirefoxを使っていてタブのシステムに問題を感じるとしたら、100個以上の大量のタブを開いたときに目標のタブへのアクセサビリティが著しく悪くなることだと思います。僕も以前タブを縦に設置するタイプのアドオンを利用していました。横表示よりも縦表示の方が表示に必要な面積が広い分、多くの情報を管理できます。表示面積が広い問題も24インチディスプレイを使っていれば問題なし。なので、みんなは普通に横表示のタブを利用していますが、より多くの画面を表示して管理したい人にはTree Style Tabはおすすめです。
Firefox.nextのモックアップ
上の記事で取り上げられているMozilla Labs の Aza Raskin 氏が考案したFirefox.nextのモックアップも面白いです。
縦表示の良いところを取り込みつつ、左のサイドバーに表示するメニューをGmailなどのAPPLICATIONS、一般的なタブのTABS、TABSをドラッグアンドドロップして一個にまとめるWORKSPACEまどサイドバーをタブだけではなく他の要素にも利用しています。
表示しているものの感覚としてはGoogle Chromeのスタートページに近いですね。
- Google Chromeのスタートページ
こちらに表示されているものは、よくアクセスするページ、最近追加したブックマーク、検索など。iGoogleがある中でこのようなスタートページをブラウザが独自に持っているのは、ブラウザが取得可能な情報が、iGoogleなどのスタートページWebサービスが取得可能な情報よりも非常に多いでしょう。この辺りの情報を有効活用できる機能がサイドバーにあると非常におもしろそうです。
よりシンプルで効率的なシステムを
個人的な感覚としてはブラウザの情報管理に今のタブ以上に複雑なものを求めている人は少ない気がします。世の中の人を見てみるとタブを有効活用している人も非常にすくない。この認識が最も現れているのがGoogle Chromeの現在のタブインターフェースで、タブという情報をウィンドウのバーの部分に統合してしまうことで、一般の人から見たらタブはあくまでブラウザを二つ起動しているように見えるようなコンテキストを採用しています。このインターフェースは見た瞬間非常に賢いアプローチだなー、と思いました。そういうわけで、Firefoxの標準として今のタブよりも複雑なシステムを採用することはあまり現実的ではない気もします。
とりあえず標準で新しい何かを採用するならそれは今よりもシンプルで、だけどより面白く、より効率的なものにする必要があるんだと思います。Aza Raskin 氏が考案したFirefox.nextのモックアップは従来のサイドバーというコンテキストの上に新しい概念を載っけているのでその点でわかりやすいです。他のモックアップも見てましたが、それぞれ面白く参考になります。
個人的に興味のある分野なので、一度僕もモックアップを書いてみて応募してみたいと思います。僕の絵はひどいので、清書は誰かに頼むと思いますが(笑)