最近、今受けているグラビアアイドルに共通する要素があるとすれば、それはグラビアアイドルとしての可読性が高いことかなと考えています。可読性というのは、雑誌でそのグラビアアイドルを見たときにしっかりその子のスタンスがわかりやすいかと、簡単に言うと2、3回見れば必ず覚えてもらえるわかりやすい魅力を備えていることです。
グラビアアイドルの可読性とはサブタイトルをたくさん張れること
この可読性という観点で見たときにもっともわかりやすいグラビアアイドルが南明奈です。ちっちゃい、幼い、かわいらしいという要素を備えており、今人気のモデル出身のグラビアアイドルとも、巨乳系とは違います。
南明奈にほとんど興味がない層というのも確実に存在しているのですが、その人たちも一目グラビアを見れば、そのグラビアが南明奈であることは認識できていると思います。この認識できていることが非常に重要で今週のヤングジャンプの谷桃子のグラビアなどはそれが谷桃子であることが、かなりわかりにくかったです。
この南明奈と谷桃子のわかりやすさ、可読性の差を比べてみた場合、単純に谷桃子を解釈するための記号が不足してしまっているのです。グラビアアイドルは自分にいくつもサブタイトルを張ることで肥大化していくものなのにその記号量が不足してしまっているため、一目で認識することができないのですね。
サブタイトルはたくさん張れるけど、主要因が計り知れない時にグラビアアイドルは長期間売れる
サブタイトルをたくさん張れるということが、今の日本でヒットを生み出すキーになるのではないかと考えています。現代はパソコン、携帯、雑誌などなど、各人の情報摂取の仕方が多様になってきています。この多様な情報処理に対応するためには、それがいろいろなユーザがいろいろなサブタイトルをつけ、多様な解釈を許す構造を内包している必要があると思うのです。
僕が南明奈がヒットしていると考えている理由はまさしくそれで、南明奈はちっちゃい、幼い、かわいらしい、細いなどいろいろなサブタイトルがつけられているものの、実はではその中でどの要素が一番強いのかと聞かれると、どの要素が一番強いか判断ができません。この簡単にサブタイトルをつけられる可読性を備えていながら、なかなか解釈しきれないというのがグラビアアイドルが長期間売れるカギなのかなと考えたりしています。以下のエントリーでは書きましたが、最近の杉本有美はまさしくこのたくさんのサブタイトルが張れるけど着地点が見えないということを体現しており、非常に注目しています。
杉本有美といえば、その健康的な姿が人気のグラビアアイドルですが、イマイチこの子はどこに向かっているのかわかりません。健康的でいやらしくないことが現在グラビアアイドルとして成功する大事な要素で、杉本有美はその要素を完全に満たしているのですが、着地点がわからないまま、ひたすらグラビアアイドルNo.1への道を邁進している一種の危うさが見られます。
しかしながら、個人的なお勧めは引き続き橘麗美ですので、よろしくお願いします。