社会人になると、だれしもが一度は賃貸がお得なのか、購入がお得なのかを検討すると思います。どちらかが明確にお得ならば需要と供給の調整が入るはずなので、どちらが得なのかはその人のライフスタイルによって変わってしまう話なのだと思うのですが、35年ローンなどの詳細を調べてみて、確かに35年ローン使ってマンション買ってしまう気持ちがわかりました。
このあたりの専門家にお伺いしたところ最近の住宅購入は6、7割が35年の変動金利ローンを利用するそうです。1.5%の金利優遇を受けるとだいたい今の変動金利だと1.0%を切るくらいで住宅ローンが組めます。今後も日本の景気が上向かず低金利が続くだろうと考えると35年変動金利でローンを組む人が増えるというのも納得です。まぁ、景気が上向かない場所に不動産を買うリスクもすごいですが(笑)変動金利は、好きなタイミングで固定金利のローンに組み替えることもできるので、まずは変動金利で組んでおいて、ある程度将来の収入が決定したタイミングで固定ローンに切り替えるなど柔軟に将来設計にも対応できます。
もちろん変動金利、固定金利のどちらがお得なんて話もなくて、これもその人のライフプランによってメリット、デメリットがある話なのですが、この35年変動金利ローンの何でも買える感は異常です。だって、4500万円を借りても、現在の金利が続くと仮定(この仮定ができないのが変動金利たる由縁)したら35年かけて5300万円返すだけなのですから。
やっぱり世の中には住宅を購入する人を後押しする社会的な仕組みがいろいろあるんだなと実感した次第です。このあたりの話は以下の本にもいろいろ書いてあって面白かったです。
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