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優秀な独裁者がいることがプロダクト作成の組織体制において最強

以下のエントリーに補足して「日本企業がどうしてiPhoneを生み出せなかったのか」について考えた時、考えれば考えるほど「プロダクト作成の組織体制において優秀な独裁者がいることが最強なのだ」という結論に至ってしまいます。

この「優秀」という言葉の意味がポイントでこの優秀さというのは、「時代にフィットした優秀さ」のことを意味します。考えてみれば、iPhoneの時に引き合いに出されるウォークマン、プレイステーションなども産まれた背景には、その時代に即した独裁者が企業のトップに存在していた訳です。
逆に、このような優秀な独裁者が居ないときには、製品ロードマップを緻密に描き、さまざまな問題点をテクノロジーマネージメント部門がしっかりと把握、解決し、さらに組織が一体となって開発や運用、マーケティングなどに邁進する必要があります。デザイン主導や権限委譲もこのRoadmapの中でどのように行われるべきか、各企業毎に個別に検討する必要があるでしょう。
結局、優秀な独裁者というのは多くはないわけで、それを集団でカバーして行く場合、如何に総力戦をおこなえる体制を敷けるかが重要になってくるはずです。組織体制も含めてその青写真を描けれるか、それを自立的に行えるチームに如何に編成するかが今自分たち日本企業が置かれている状況なんだな、といつも考えています。つまり銀の弾丸は存在しないってことですね。