id:ashelが2009年のニコニコ動画のおすすめベスト10をまとめてくれていたので一通り視聴してみた。
特に感動したのが以下の等身大の初音ミクを作ってみた動画である。
id:ashelは以下のように紹介している。
最後はニコニコ技術部からこの動画を。年末になって、なんと表現したらよいかわからない、もの凄い動画が投稿されました。内容としては、タイトルの通り「等身大の初音ミクを作った」というものなのですが、まさかそれが全身が稼働するロボットだと思う人はいませんよね。
この動画の作者は、ミクの体をスタイロフォームから切り出し、内部に配線とサーボモーターを埋込み、塗装して、髪を絹糸で作って、洋服を裁縫して、動きをプログラムするところまで自分一人でやったのです。かかったお金も半端ではないですし、手間はそれこそお金に換算できるようなものではないでしょう。まさに現代のレオナルド・ダ・ヴィンチです。
だけどこの動画を見て思うのは、技術者にとっては技術はもちろん大事なのですが、何かをやり遂げたいという強い気持ちも大事なんだな、ということです。コメントにも散見されるのですが、技術者にとっては勇気付けられる動画ですね。
この動画を見た感想だが、これはエンジニアならばみることを絶対におすすめできる動画である。まず、作り主のなんでも作り上げる情熱がすごい。そしてその情熱を担保する技術がはんぱない。
「神は細部に宿る」という言葉がある。特に日本の物作りの局面における頻出ワードだが、個のエンパワーメントが進んだ現代において、これは僕の持論なのだが、「神は細部に宿る」という言葉は必ずしも正しくなく、「神は前提に宿る」という言葉の方が適切であると考えている。どういうことかというと、何かを成し遂げる時、その前提となるバックグラウンドがキーポイントなのだ。何かアイデアが存在したときに、ほとんどのアイデアはそのアイデアに到達できるバックグラウンドを保持している人ならば到達できる。これを「前提」と表現した。そして、その「前提」を支えるものが「情熱を担保する技術」である。うーん、なんかわかりにくいですね。
しかし、新年一発目からいい動画をみた。ちょっといろいろがんばる気がでてきました。