最近、id:phaさん界隈があつい。まさに10年代をスタートするのにふさわしい議論の出発点だと思います。
それに、働かない人もある程度社会の中で気楽に暮らせる社会のほうが、働く人にとっても生きやすいと思うんですよね。働いている人だっていつ病気や事故で働けなくなるかわからないし、仕事がうまくいかなけりゃ半年くらい休んだりできたほうが楽だし。
ご存じな方も多いと思いますが、今年はおおよそ新卒者の30%が就職できないと言われています。ここから専門学校、大学院に流れる人も多いので、来年はさらに厳しくなると予想されます。
さらに今、日本が直面しているのは、景気の問題というよりどちらかと言うと構造的な経済的問題です。もちろん長期的に見てマクロな経済政策でこの問題を克服することが求められてくると思うのですが短期的に見て必要なのはNEETの再定義なのではないかと思います。
というのも、この若年者(25歳以下)の高失業率は別に日本に限ったことではないのです。今月のクーリエジャポンにも記載されていましたが、USAグローバリスト紙によると、若年者の失業率は健闘しているドイツで10.4%、フランスは24.5%、米国は18.1%、スペインでは42.9%に達しています。まぁ、間違いなく日本もこの水準にある程度まで近づくでしょう。
こんな時代に求められているのは、NEETを指向するid:phaさんを上記エントリー欄のコメント欄のように非難することではなく、id:phaさんのようなある意味先進的なNEETに新たなNEETの再定義をしてもらうことだと思うんですよね。
10年代を控える今のタイミングで少しでも先進的なNEETの再定義をしておかないと、正直、今の働かない者の代表という社会不安をあおるNEET像では日本はもたないと思います。この点でid:phaさんにはすごく期待しています。
この「NEETの再定義」という観点から考えると東のエデンではNEETの概念が今と違っており「新卒で就職出来なかった人たち」というようなものに変わっているように感じました。あれは神山監督が時代の変化に即して作品内でNEETの定義を変えたのかな、と思ったり思わなかったり。
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