Twitterでproectedなリストをいくつかもっており、その中の一つにコンテンツ論でおもしろいことをつぶやく人をチェックしているリストがあるのだが、その中でkawangoさんの以下のつぶやきがおもしろかったので、ちょっとかんがえてみた。
Googleの欠点あるいは弱点は、根本の理念に見え隠れする人間排除、人間をパーツ化して計算式にのせようというところにあると思っているんですが、なかなか、そういうことをいうひとがいないので、昨日引用のブログは面白かった。
あと、google登場後に変わった重要なことで、あまりこれも言及されてないのが、WEBページを人間じゃなくてロボットにどう見えるのかを気にして設計するようになったこと。人間じゃなくロボットのためにつくられる世の中。これがどんどん加速するのがネットの未来。
たぶん、これって資本主義の登場時に価値観がお金に支配されることを嘆いて以来の人間の価値観の革命。で、拝金主義的価値観と同様、これも結局、もはや後戻りできずに、世の中になじむ。
コンテンツがロボットのために最適化されるとはどういうことか。一つは、コンテンツがよりカテゴライズされ、文章化され、評価されることを意味する。GoogleはTwitterを含むWeb上の文章のロボット向け最適化はほとんど完了化しているかと思うが、この流れが今まであまり想定されていなかった分野に押し寄せてくることを考えるとおもしろい。動画や音楽、本のような現在進行形のコンテンツのみならず、アプリケーションやゲームというコンテンツに対してもこの流れが押し寄せてきた場合、アプリケーションやゲームはどのような変化を遂げるだろうか。
一つは、Twitterなどのリアルタイムウェブを通して間接的にゲーム内のユーザ体験が言語化され、その言語化されたメッセージを通して、ロボットがゲームやアプリケーションの情報を蓄えるという流れがある。TwitterがXBOX360で、FacebookがPS3、XBOX360で対応されたのは記憶に新しいが、この流れはあるコミュニティで楽しんでいるゲームの情報をシェアすると同時に、ゲーム上でのユーザ体験をWeb上に流し込む役割もあると思う。ただ、XBOX360のTwitterアプリはあくまでゲームとしてのアプリケーションであり、システムに統合され、ゲーム中もTwitterを行える訳でない。この点で、まだこれらの流れは推し進められていないのは明白である。各アプリケーションが続々とTwitter対応し、そのユーザー体験をWebに流し込んでいるのと比較し、ゲーム側の対応は遅いと言わざるをえない。
ただ、この流れはkawangoさんがおっしゃるように、もう後戻りはできないはずなので、ゲームコンテンツがWebに情報を放出する量は増加していくと思う。ソーシャルゲームなんかはすでにその方向性にあるわけだし。すでにゲームはそのマーケティングの一つとして、如何に自らをメディア化することに注力しなければいけない時代がきているのだとおもう。