今週のファミ通にサンシャイン牧場を運営するレクーの日本法人のCEOと中国本社のCEOのインタービューが掲載されていました。ファミ通もMixiアプリに注目せざるを得ないんだなー、という感慨とともに読んだのですが、これが意外におもしろく2ページ程度の記事だったものの読んでしまいました。
ソーシャルアプリはコストのかけ場所の違いがコンソールゲームとの最大の違い
サンシャイン牧場を運用するレクーのソーシャルアプリには一日1300万人のアクセスがあるそうなのですが、これをコンソールゲームの大ヒットが1000万本であることと比較し、そのインパクトが大きいことを述べています。
これを以下の記事とあわせて読むと、現在のゲーム業界に起こっている変化がわかるはずです。
現状、iPhoneアプリが儲からない理由は、その販売単価が一つのゲームにつき100円程度になっており、それ以外のゲームを売ることが非常に難しいということがあると思います。これをコンテンツデフレと表現していますが、まさしくその通りで、ソーシャルアプリの本質はコンテンツデフレによるゲームという分野の裾野拡大にあるわけです。この裾野の拡大を活かしたマネタイズの方法は、現状のコンソールゲームのパッケージを売るマネタイズとは全く別のアプリ内課金という形で存在しており、これはいままでのゲームと違い、ランニングコスト、初期コストを如何に低く抑えてゲームを開始し、最初のコストが低い段階でユーザをある程度確保することができるかというノウハウが必要になります。なかなか、難しい状況ですね。
サンシャイン牧場を運営するレクーの日本法人のCEOはこのコストの配分をスタートまで20%、スタートしてからが80%のコストと表現しています。バグがあろうが、完成度が低かろうがとりあえずリリースするという姿勢は、サンシャイン牧場のセキュリティに関する大バッシングもネット業界では発生したものの、やはり現状のソーシャルアプリではマストな姿勢なのではないかと。
任天堂の「トモダチコレクション」が今ソーシャルアプリでは注目の的
この認識は全くなかったのですが、任天堂の「トモダチコレクション」が今ソーシャルアプリ業界では大注目らしいです。トモダチコレクションといえば、じわ売れし現在累計300万本を超えた任天堂のモンスタータイトル。現在でも週に4万本売れ続け、週販5位につけたりしています。
トモダチコレクション | |
![]() | おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
すでに市場が成熟した欧米、日本だけで考えた場合、引き続き市場はコンソールゲーム主体で動くと思いますが、このなかでもソーシャルアプリの存在感は増してくると思います。というのも、伸びる市場が存在しているコンテンツは勢いがあるからです。また、iPhoneともソーシャルアプリは親和性が高いので、iPhoneでより柔軟なアプリ内課金が可能になれば、より可能性は広がってくるはずです。ただ、その中でも重要なのは最初に考えた通り、初期コストとランニングコストのバランスなので、かなり舵取りは難しそうですが。
さいごに
ファミ通にソーシャルアプリの記事が掲載されはじめた辺りに時代の変化を感じました。僕も何か新しいものを作りたいなーっとアイディアを練っているので、何か進展あったらお知らせしたいと思います。