Peggyというプログラミング用エディタをご存知でしょうか?
僕も@asheltwに教えてもらうまで知らなかったのですが、これがなかなかいいエディタです。
今までPythonのソースコードを書くときは、Eclipse + PyDevでやっていたのですが、これがいつまでたっても手になじみません。理由はいくつかあるのですが、ざっと上げてみると、
- 起動がそもそも遅い
- 変数の補完がかなり適当
- シンタックスエラーの表示が明示的じゃない
- インクリメンタルサーチの仕方が未だにわからない
など、まぁ、僕があまりEclipseの仕様が好きじゃないことが主な原因なのですが、最近Google App Engineで本格的にプログラミングを再開しており、このまま我慢してEclipseを使い続けるよりも自分の手になじむ開発環境を作ろうと思い、Pythonの開発環境をPeggyに切り替えました。Peggyは2500円ほどするシェアウェアなのですが、最初の1ヶ月は無料でお試しできるので、1ヶ月使ってみて、気に入った人はPeggyに開発環境をスイッチすればいいと思います。
以下は僕のPythonプログラミング環境としてPeggyの紹介です。
Python2.5キーワードファイルの作成
現状、Peggy用に公開されているPython用キーワードファイルはPython2.4のものです。Google App EngineはPython2.5環境なので、いまのままだとwithなどがキーワードにふくまれていません。このキーワードファイルをまずはアップデートしました。以下がPython2.5用に作成したキーワードファイルです。
こいつをC:\Program Files\Anchor\shareにコピーすればキーワードのPython2.5対応は完了です。
@asheltw作成の狂ったように便利なスクリプト群
素のままでもかなり便利なPeggyですが、@asheltw作成のスクリプト群をインストールすることでさらに便利になります。僕は、以下のページにあるmenucomplete.msとmdi-split.msをインストールしました。インストールはインストールしたファイルをC:\Program Files\Anchor\share\scriptにコピーするだけです。
menucomplete.msは変数名、関数名の補完を行ってくれるスクリプトです。VisualStudioでいうところインテリセンス機能を提供してくれます。以下のやり方に従い、Ctrl+Spaceにこの機能を割り当てています。
mdi-split.msは画面を綺麗に2分割してくれるスクリプトです。どうしてこの機能が標準じゃないのか謎なのですが、こいつをCtrl+2に割り当てています。他にもいろいろ便利なスクリプトがあるので、ぜひお試しください。
Pythonの構文チェックツール
次に、Pythonの構文チェック機能が必要です。Pythonを書いていて、実行して初めてシンタックスエラーが発生することほどバカらしいことはありません。Peggyにはそのような機能はないので、こちらも@asheltwに作ってもらいました。
まず、僕が以下のPythonチェック解析ツールを作成しました。といっても、pyflakesという構文チェックツールをpy2exeでexe化しただけです。
こいつをPathの通っているところにおきます。普通はPythonをインストールしてあるところにはPathを通すと思うんで、python.exeがあるところに一緒においておけばいいのではないのでしょうか?
このあと、@asheltwにPeggyに上記プログラムを呼び出し、構文チェックを行ってくれるスクリプトを作成してもらいました。以下のスクリプトをC:\Program Files\Anchor\share\scriptにコピーします。
このスクリプトを利用することで構文エラーが発生している部分をアウトプットに出力し、該当行にジャンプすることが可能になります。あと、この構文チェックツールは利用していない変数、インポートなどもチェックしてくれるので、Google App Engineのような使った分の金を取られる環境ではなかなか便利です。僕は、この機能はCtrl+1に割り当てています。