もうはてなはあんまりこういううるさいユーザの声を求めていないかもしれませんが、一応書いておきたいと思います。昨日、はてなの新サービスであるはてなモノリスがリリースされました。
はてなモノリス自体はあんまり使い込めてないので、まだ面白さを理解できていないのですが、問題はこのはてなモノリス用iPhoneアプリ。僕のiPhone 3GSでは異常に落ちます。投稿するまでのカメラでバーコードを撮影して、投稿するまで10回くらい落ちました。さらに投稿したと思ったら、Safariにいきなり飛ばされ「URLが不正なためリクエストは拒否されました。」というエラーメッセージが出現し終了。この時点で全く投稿する気がなくりました。レビューにも似た様な投稿が多数あるので、たぶん深刻なバグがあるのだと思います。
で、昨日は頭にきて、Twitterで一通りぐちを言った後、寝たのですが、一日冷静に考えてみて、たぶんWebサービスの開発スピードをそのままアプリに持ち込んでいるのがこんな完成度の低いアプリをリリースしてしまう原因なのではないか、と思いました。
Webサービスとスマートフォン用アプリ開発を一緒にしない方が良い
ちょうどid:secondlifeさんがはてなモノリスの開発秘話を公開しています。
そんなわけで開発を進め、 id:r_kurain が iPhone アプリを作り(iPhone アプリ作り始めて1ヶ月もしないのに色々調べてくれて助かりました!)、id:cho45 が Android アプリとメインのプログラミングを担当し(すごいスピードでテスト込みの実装してくれてありがとう)、id:marqs がサーバ周りの手配をし(毎度急なサーバ手配や設定どうも!) id:nagayama がはてなブックマーク周りのデザインもやりつつモノリスのデザインも手がけ(今度焼き肉奢ります)、id:motemen がメダルシステムの汎用的な実装((コードネーム:実績(トロフィーじゃないよ)))を行い(これが終わったらエクボ(xboxのこと)で対戦しよう)、id:aaron が英語翻訳をしてくれ(国際化されてます!)(ariga to!) id:naoya がプロデュースを行い(僕がんがったよ…)本日リリースとなりました。
上記の通り、非常に素早い開発スピードは大変良いと思うのですが、まだ完成度の低いスマートフォン向けアプリを公開することは企業、ユーザにとって以下の害悪があると思います。
- Webサービスと違いスマートフォンアプリはアップデートの恩恵を全ユーザが受けることができるわけでない。一度、完成度の低いアプリをリリースした場合、一部のユーザはその完成度の低いアプリを長い時間使う可能性がある。
- そもそもスマートフォンアプリのアップデートはすべてのユーザにとって快適な作業ではない。ネットワークが必要だし、一定の空き時間が必要になる。
- 完成度の低いアプリにはまったときに、その原因がWebサービスよりもさらにわかりにくい。通常はエラーメッセージがでることもなくクラッシュする。
というわけで、はてなさんはそのWebサービスの開発スピードをそのままスマートフォン向けアプリには持ち込まず、外部のQAファームを使うとか、うまく工夫してもう少し完成度の高いスマートフォン向けアプリを作成することをおすすめしたいと思います。いままで、はてながリリースするサービスは特にギークの間ではかなりの注目を浴びてきましたが、最近はリリース時の完成度が低すぎて、スタートのタイミングで参加することに非常に抵抗があります。せっかく注目度の高い企業なのですから、その期待を裏切らない完成度をファーストリリースのタイミングで期待したいと思います。