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診断メーカー関連のTweet数がすごいことになっているらしい

この前、友人と飯を食べていたら、Twitterの話になった。そこで、聞いた話なのだが、今Twitterのデータをクロールすると診断メーカー関連の書き込みがものすごいらしい。診断メーカーとはTwitterのidをサイトに登録するとあるテーマに関してを診断してくれるものを自分で生成できるWebサービスだ。

  • ツイッター診断メーカーとは

名前を入れたら結果が出るという診断を誰でも簡単に作れるサイトです。
診断結果は最大で255種類×5項目組み合せる事が可能なので、最大で1兆パターン以上の結果を作る事が出来ます。

  • 診断結果を割り出す仕組み

診断結果は入力された名前に応じてランダムに結果を割り当てる仕組みですのでおみくじ的なものです。「ジョーク診断」として受け止めて頂けたらと思います。

クロールしてデータを収集している場合、診断メーカーのデータは、まぁ何かに利用出来るような意味を持ったデータではないので、DBに突っ込む前に捨てているっぽいのだが、この話を聞いて、なるほど今の日本のTwitter関連で一番成功したサービスはたぶんアクセス的には診断メーカーなのだろうなー、と思った。

周到な診断メーカーのフロー設計

考えれば考えるほど、診断メーカーのTwitterでのフロー設計は素晴らしい。まず、オリジナルの診断を作りたいという人は世の中に一定量必ずいるだろう。オリジナルの診断が作成されたら、ユーザの診断結果はほとんどの場合は(故意に消さない限り)診断メーカーのURLと一緒に投稿される。投稿される文面が面白ければ面白いほど、その診断は流行るだろうから、診断を作る方もできるだけTwitterに投稿されて面白い文面となるようにする。
面白い文面が投稿されれば、それを見た他の人も自分で診断をやってみようと思い、診断メーカーを利用する。そうするとその診断が連鎖的に広がり、多いときには一万を超えるユーザが診断が行うことになる。そんな診断がいっぱい存在するんだから、そりゃ、Twitterには診断メーカーがあふれることになる。
最近、以下の本をたまたま手にとって読んで思ったのだが、Twitterユーザもネットユーザの一部であり、TV的な占いなどの分かりやすいコンテンツは大好きなわけだ。占いはtwitterのidだと一度しか占えないという本質的な問題をはらんでいるが、それをユーザージェネレートコンテンツにすることで診断メーカーは解決している。

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昔脳内メーカーというサービスが一世を風靡したが、診断メーカーはそれを持続可能なエコシステムとして作成したわけだ。ヒットという意味では、間違いなく昨今のWebサービスで最もヒットしているサービスの一つだと思う。