息子がハイハイを開始し、リビングがほぼ戦場になった。PlayStation Moveがお気に入りの息子はMoveのさきっちょに付いているやわらかいスフィアをガジガジしてしまうため、奥様の命令でPS3を自分の部屋に移動することになった。自分の部屋でこころおきなくゲームができるようになったので、これはこれでうれしい誤算である。
さて、こうなってくるとむくむくと物欲が湧いてくる。僕らガジェット好きは奥様を説得できる名目さえあればなにかしらガジェットを買いたいものなのだ。テレビの後ろに隠せるサイズでできたら様々なコンテンツにアクセスできるデバイスが良い。最優先事項はサイズ。次に価格だ。この2つを満たすデバイスといったら、最近リリースされたApple TVが思いついた。
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きれいにまとまった機能
早速HDMIでリビングのテレビに接続し、ノートPCのiTunes、iPhoneのRemoteでそれぞれのデバイスを同期させてみた。ひと通り触ってみた感じとしては、非常にきれいにまとまっている。できると書いていることがひと通り出来、UI上でほとんど迷うことがない。文字入力はたしかにやりにくかったが、これはテレビに接続するデバイスの宿命みたいなもの。Google TVのリモコンがぶっ飛びすぎなのだ(個人的にはああいうリモコン好きだけど)。
ただ、過不足ないのはいいのだが、飛び抜けた性能をもつ箇所も見当たらない。特にPCから無線越しにいくつかの動画を再生してみたが、アプコン性能はおそらく実装されていないのではないかと思う。これが思いの外きつかった。というのも今まですべての動画はPS3経由で見ていたのだが、無意識のうちにPS3はきちんと動画はアプコンされていたんだなーっていうことを実感した。最初からApple TVを触る人ならあまり気にならないとおもうけど、ハイスペックな機器から移行する人は動画はちょっと気になると思う。
逆にiTunesと完全に同期する音楽、Podcast再生は非常に便利だ。個人的にはPodcastは移動中に聞いているのだが、これくらい便利だとリビングでも聞いてもよいかな、と思う。サブカルパジャマトークはリビングでの視聴に全く適さないトークをしていますが。
レンタルはまだ種類が少ない
次に気になっていたのが動画のレンタル機能である。品川にTSUTAYAができたため、以前よりは重要度が下がったが、映画が見たいが外出したくない時にこの手の動画レンタルサービスは非常によく使う。UI敵にはイカの写真のように横にフラットにテーマ別に映画のタイトルが並んでいるというシンプルなUIである。
UIはシンプルで好感度が高いのだが、レンタル可能な映画の種類はかなり少ない。ローンチ時に変な色をつけず無難にラインナップを揃えるという観点からはありかもしれない。
まとめ
さて、いろいろ試してみて結局買うかどうかであるが結構微妙なラインである。最初のサイズと価格という条件は完ぺきに満たしている。ではガジェットとしての所有欲を満たすかというと、たしかに便利なのだが、突き抜けた機能がないのでなんとなく買った後、ほとんど起動しなくなる気がする。ただ、条件を満たすガジェットは少ないし、なによりせっかくなので、迷うくらいなら買ってから活用方法を考えようかな、と思っている。