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極めて狭い範囲だがGoogle Waveはたしかに便利なサービス

多くの人にとってはGoogle Wave is dead.だと思うが、個人的にはGXEBの企画だったり、飲み会後のブレストだったりで最近Google Waveを活用しだしている。

なんで今更開発が中止したGoogle Waveなの?と思うかもしれないが、以下の点でGoogle Waveは何かのブレストを行う場合に優れていると感じる。

  • Bugzilla、Tracのようなチケットベースのトラッキングシステムみたいに複数の案件としてタスクを分散するような硬いすすめかたはしたくない。Google Waveだとこのあたりをかなり柔軟に利用できる。
  • 掲示板みたいに時系列でお互いのコメントを書きあうだけのシステムだと、一つのテーマを扱う場合どこかで長すぎて破綻する。Google Waveは何か気になる部分があれば、そこに直接コメントかけるし、さらに掘り下げたいテーマができた時点で違うWaveに作り替えすれば良い。
  • メールベースは過去に決まったことを思い返すのが大変なので、そもそもそういうことには向いていない。

一つのテーマを掘り下げたい時にGoogle Waveはかなり向いている。ただ、Google Waveは一般的なバグ・トラッキング・システム(BTS)の新しい形であり、その利用には結構ITリテラシーが必要である。エンジニア、Web業界の人なら問題ないが、それ以外の業種の人はいきなり拒否反応を示す可能性がある。あとGoogleアカウントがあればとりあえず誘えることも魅力的だ。掲示板やチケットベースのシステムで一番面倒な部分はアクセス管理とアカウント発行の部分なので、そこがいきなりクリアされる。まとめると以下のようなケースにのみ向いているとおもう。

  • 議論に参加する人がみんなある程度のITリテラシーがある
  • 議論に参加する人がみんなgmailのアカウントを持っている
  • 一個の決まったテーマがあり、それに関して掘り下げて議論をする必要がある。
  • 議論のログをみんなに見せられる形で残したい。

皆様も勉強会の企画や飲み会で盛り上がったネタのブレストなどにGoogle Waveを活用してみたらいかがだろうか。極めて狭い分野ではあるがその用途にフィットしたときは間違いなく便利なサービスだと思う。