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グルーポンの炎上マーケティングは効果絶大だったはず

Tumlbr.で見かけたライフネット生命副社長の岩瀬さんの以下のブログのエントリー。改めて考えてみたらグルーポンにとっては結果的に見たらプラス効果も大きかったのかも。

正月明けに、事故で大騒ぎになった某社。炎上マーケティングが奏功して、絶好調とのこと。ニュースでやればやるほど、そのサイトにアクセスが殺到し、HP上で提供されている別のオファリングが購入されているとのこと。恐るべし、炎上マーケティング。

正月のネット上の話題を独占したグルーポンおせち事件。

しかし、事件発生後の経緯を見ると、たしかにネットの話題を維持する方向、維持する方向にマーケティングしていると思われるふしがある。おせちにいくら問題があろうが、食品的な問題は実際に製造した側にあるし、グルーポンにとって気になるのは監督責任。しかし、その監督責任もではどれくらいグルーポンが相手側をコントロールする義務があるのか?と考えると、もし仮に裁判になってもそうそう大きな問題になるものでもないと思われる。
そう考えると、グルーポンCEOの謝罪のタイミングがすごい。絶妙としか言いようがない。

横浜保健所の調査、消費者庁が動く、といったネタが出尽くしたあたりでまさかのグルーポンCEO謝罪。これにYahooニュースが飛びついたのだからマーケティング大成功だ。日本のWeb業界におけるYahooニュースの役割については以下の本があからさまで非常に詳しい。

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詳しくは上の本を読んでいただきたいのだが、Web関連のマーケティングにとってYahooニュースに掲載されるか、どうかというのが成功か失敗かを決める最大の指標と言っても過言ではない。それはYahooニュースが日本最大のトラフィック源だから。
なので、グルーポンの今回の件はトータルでみたら岩瀬さんの言うとおりグルーポン大勝利だと思う。何が炎上するかわからない現在において、グルーポンのケースは炎上後の処理としてほぼ完璧。さらに最近の様子を見ると、今後もこんな奇跡的な綱渡りをする気かも。

やるなグルーポン。