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プロジェクトマネージメントは技術である

うーん、非常に面白いエントリー。

・偉い人は現場仕事をした事が無い。
・技術と知識は現場が持っている。
・何かあった時、偉い人では対処が出来ない。
・現場は偉い人が何をどうなしたいかを把握していない。
・現場は戦局よりも作戦が大事。
・すくなくとも誰もかれも自分が一番大事。

島国大和さんのエントリーで言うところの「鬼軍曹」がその役割自体がシステム化されたことで組織からいなくなり、結果知識と技術の源泉である現場仕事を経験したことがない、もしくは最新の事情を知らない偉い人が意思決定を行うはめになり、現場感がないことでドツボにはまっていく構図が見て取れる。
ただ、僕の感覚としてこの「鬼軍曹」的な中間管理職はシステム化によりスポイルできるものではない。なぜなら、この「鬼軍曹」的な中間管理職の厚みが組織の強さの指標であると考えるから。
僕の大事にしている信念として、「プロジェクトマネージメントは技術である」ということがある。僕の考える「鬼軍曹」的中間管理職はまずなによりもプロジェクトマネージメントという技術に精通し、現場で通用するある特化した局面にカスタマイズされたプロジェクトマネージメントスキルを保持している必要がある。その時、「鬼軍曹」的な中間管理職は会社にとって、システム化で省く対象から、遊撃隊として様々な問題を解決し全体最適化ではなく全体最大化を目指すための最大の武器になる。このあたりのことを意識せずに、形式的に組織をシステム化したら、そりゃ現場も大変です。
このあたりのネタで、僕が最近読んだ本の中では以下の本が抜群に面白かったのでおすすめです。

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)
Scott Berkun 村上 雅章

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プログラマが「達人プログラマー」を読む必要があるように、プロジェクトマネージャは「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」を読む必要があると思う。まじで。