ハーバード白熱教室に引き続き、スタンフォードのティナ・シーリグ氏が担当する起業家育成コースの名物講義が「スタンフォード白熱教室」という題目でNHKでスタートしました。スタンフォードはご存知GoogleやSunを生み出した起業家育成に関しては定評のある大学で、その中の名物講義を持ってきた形です。
こちらの講義は以下の本にもなっており、以前ブログでも取り上げました。
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上の主題は、この本のターゲットが20歳であることを考えれば素晴らしい提言だと思うのですが、そもそも講義の前提条件としてスタンフォード大学の学生が聴いているということも含まれているのです。つまり、すでにこの本を読んで内容を消化できるだけの基礎体力がすでに付いていることが保証済みなわけです。
ただ、多くの人がリスクを取った方が楽しいかというと、リスクというのは能力のある人がとったら楽しいけど、基礎体力を備えていない人がとったら、それはただ単に失敗の確率の高い道を選択したにすぎなくなるわけで、この本は読むべきタイミングを間違えなければ非常に良い本だと思うのですが、一律に若いうちに読ませた方が良いかというとそういう類の本ではないのでないかと思います。
要はこの書籍に書かれていることが良い生き方だという思い込みがあると、それは基礎体力がない場合に結構危険なのではないか、という指摘でした。
ただ、番組の方を見る限り「人生を変える」という書籍側のテーマから離れ、純粋に若い学生に「起業家の考え方の基礎」を教えることにフォーカスしており、かなりとっつきやすくなっています。そのかわり、書籍で2時間程度で読めることが十数時間に間延びしているため、番組の方の内容自体は書籍よりも薄まっている印象ですが、結構おもしろいなー、と思いながらいまのところ眺めています。あと、ハーバードとスタンフォードの校風の違いがおもしろいですねー。スタンフォードの方はまさにシリコンバレー、カルフォルニアのカジュアルな雰囲気が満載。
学生の皆様とか録画でもして空いている時間にも見たらおもしろいんじゃないかなー、と思いますがいかがでしょうか。
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