1年半くらい前に書いた以下のエントリーですが、今でもたまにアクセスがあり、ちょうど最近ホットな話題でもあるのでちょっと掘り下げようと思います。
日本からますます仕事がなくなっている
上のエントリーでこんなことを書いていた。懐かしい。
みんな気づいていると思うが、企業において特殊技能、知識を取り立てて必要とせず、人当たりさえ良ければ誰でもやっていける類の仕事は、子育て中の正社員や、スキルアップを放棄し、最後までその企業に居座ることを決めた正社員のバッファーとして極めて貴重であり、そんなところに新卒社員を振り分ける余裕などとっくになくなっているのだ。よって、とりたてて何かできることがあるわけでもない大学生が就職に苦しむのは明白であり、そんなことと無縁な最悪人月化して現金化できるエンジニアの採用はソーシャルゲームの流行もあってWeb業界で一気に流動化している。ただ、エンジニア以外の職種でこの人材の流動化が進むかといえばそれはかなり怪しい。というかエンジニアにかんしても一時のバプルである可能性はある。
あれから、1年半たって、状況がどうなったかといえば、完全に日本企業は業態をグローバルの方向にシフトすることが鮮明になった。工場の海外移転だけではなく、研究開発の海外シフトを急激に進めている。これは単純に研究開発をこれから主戦場となるマーケットの近くに置いておきたいというのと、ドル視点で見た場合、日本人エンジニアのコストが高すぎるという二つの理由がある。例えば、最近シリコンバレーに開発拠点を作り始めたWeb企業が多いが、「エンジニアの給料が高い、高い」と言われるシリコンバレーであっても結局日本で一人優秀なエンジニアを1000万円で雇うなら、今の情勢だとシリコンバレーなら15万ドルくらいはだせる。15万ドルだったら、かなり競争力のある給料になってくる。あと、ちょっと聞いたのだが、中国拠点のWeb系/オープンソース系の博士クラスのエンジニアはかなり優秀らしく、こちらも円高の影響によりかなり安くエンジニアを確保できる。
単純な工場だけではなく、研究拠点まで日本からなくなっていくとますます仕事がなくなる。ここは多くの人の共通認識かなーと思う。
じゃーどうするの?の最新版
そして、ニート革命、つまり職がないときにじゃーどうするの?という問題について、こんなことを書いていた。
で、ニート革命に戻るが、端的にいってしまえば、ニート革命の先に何を持ってくるか、というのがニート問題の本質で、エリートニートなどは、ある種の社会に仕掛ける力を持った人がたまたまニートになったという解釈が正しいのかな、と思った。なのでphaさんの生き方はあれを目指しましょうっていうよりは、あるスキルセットがあれば、こんな先進的なニートにもなれます、みたいなことでそれを目指すよりは実用的なスキルセットとしての「社会に仕掛ける力」をなんとか身につけるっていうのが王道なのかもしれない。その「社会に仕掛ける力」をどのように身につければいいのかって話は、僕自身知りたいくらいなのですが。
最近はもう考え方が結構変わっていて、とりあえずWebで月10万円稼げる方法を何とか見つける!というのが直近の答えなのかなーと思う。
場所と時間が拘束されるアルバイトではなく、できたらWebで!というポイントで、ブログでもまとめでもアフィリエイトでも翻訳でもデザインでもなんでも良いのだが、Webだけで完結して月10万円を稼ぐ力があれば、「週4時間だけ働く。」でも書いていたが、お金というのは住む場所によってレバレッジが効くのだ、例えば地方に住めばそのぶん居住費が削減できる。
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まとめ
昔書いたエントリーを振り返ってみました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。
あと、こんな試みをやっているので、よろしければ読んでください。