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AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

東南アジア/プーケットのリゾートで暮らすライフスタイル

以下のスタートした「みんなでライフスタイル」プロジェクトの第2弾です。

まとめサイトはこちら。

今回は以下のエントリーをみて声をかけたプーケットに住んでいる@geek_niigataさんに回答いただきました。

以前、僕が以下のエントリーに月10万円をネットで稼ぐことができれば、東南アジアのリゾートに住むことができると書きましたが、まさにそれを実践している方で非常に興味ふかいです。

簡単な自己紹介と海外に移住した理由を教えて下さい。

こんにちは。ギークハウス新潟プロジェクト(http://www.geek-niigata.com/)です。
高血圧と軽い脳梗塞になり、冬に倒れるリスクが高いとのことで思い切って新潟からタイのプーケットへ移住してみました。

冬に倒れるリスクがあるということであれば、海外移住で一番ネックとなる、家族とのしがらみも関係ないですね。自分が倒れたら一番迷惑をかけるのが家族なので。そういう意味では、すごくわかりやすい理由ですね。

日本では達成することができなかった、現地に行って良かったと思われる点、海外生活の楽しい点などがあったら教えて下さい。

"自由時間でしょうか。
現地の年配の方は1年中ゴルフをやっています。
温暖な気候も行ってよかった点です。暑いと思われがちですが、年中28度前後とそこまで暑くはありません。雨季は雨が多いですが、プーケットは離島で海が近く洪水の心配がありません。
それと地震の心配がほぼないのは魅力的です。在住20年の方曰く震度3以上の地震は経験がないそうです。
小さいことですが、欧米からの移住も多いので安くイタリア料理が食べられたりします。
タイの風土や気質が合えばストレスがほぼないですし、豊富な自然ときれいな海に囲まれたスローライフを月4万円程度で満喫することができます。"

一年中暖かく、豊富な自然と美味しいタイ料理を月4万円程度というのは羨ましい限りです。地震がないというのも嬉しい人がおおいかな、と思います。

逆にここは日本の方が良かったという点、現地だとこれは達成できないだろうなと思われる点があったら教えて下さい。

温泉。こちらにも温泉はありますが、辺鄙なところにありますし数も少ないです。
食事。和食のクオリティは日本にかないません。
この2つは恋しいですが、逆にこれぐらいです。
あと日本の方が良かったという点とは毛色が違いますが、50歳未満だと長期ビザが取りにくいのでちょくちょく近隣諸国に出国しないといけないのが多少不便ではあります。
また外国人は土地の取得ができないです。
ネット回線はADSLは割と普及してますが光がバンコクの一部だけ、3G回線は主要都市だけです。
車が日本より少し高いです。
まだいくつかありますがいずれにせよ物価安に比べたらだいぶ小さいデメリットです。

温泉と和食はたしかに新潟から移住したら恋しいでしょうねー。

日本と現地でライフスタイルの多様性を実現する上で大きな違いとなっているもの、日本では導入されればいいと思っている具体的な事例があったら教えて下さい。

大きな違いといえば格差に対する概念でしょうか。
格差を認めた上で、それぞれライフスタイルを選択できるタイと、世界でも屈指の格差がない国なのに格差是正と言ってる日本では大きく違いますよね。
タイは単純労働と技術者の給料、働き方に大きな差があります。
単純労働は安い賃金の代わりに多くを問われません。工場などはものすごい人数が働いており実質的なワークシェアリングです。反面、技術者は高給で、働き方も日本と同等です。
ただ、生活コストが低いので低賃金でも苦しくないことと、他人を妬まない気質他、多くの要素が日本と違うので日本での導入は少し難しいかもしれません。

それとライフスタイルの多様性を実現するには規制緩和が必要です。
タイと日本では法律・規制に関して世界でも両極にいますので比較自体ナンセンスな感じもしますが、
日本の雇用と起業の規制と煩雑さはなんとかしたほうがいいと思います。

こういった日本の規制や概念を変えるのであれば啓蒙していくしかないと思いますが、僕は短期的な変化に懐疑的です。
それより日本より多様性のある国に移住する方が現実的かなと思います。
そして今以上に若年層の人口が少なくなり発展をあきらめざるを得ない状況になってくるか、もしくは移民が増えて多民族国家になると自然とライフスタイルが変わるんじゃないかと思ってます。

ここはおもしろいポイントだと思います。
今、日本は全体的に格差を認めない、格差を産む要素を徹底的に叩くことで、全体不幸に陥っているポイントが多いと思います。ただ、この圧力がドロップアウトを押し上げるというものではなく、どちらかというと上に突き抜けようとする人の壁になっている事例が多い気がするんですよね。例えば、GREEやモバゲーに対するバッシングが最近すごくネットに見られますが、あの二つの企業は世界進出を本気で目指しているわけで、個人的にはすごく応援しています。タイのような生活感は、日本では生活コストが高すぎて難しいとは思いますが、格差も一つの多様性として認める、とくに上に突き抜けようとする人を止めず、むしろもっと世界で稼いでもらうように応援するような姿勢があってもいいのではないかと思います。

現地にいても、これは日本と変わらず、個人の力で達成すべきこと、むしろ日本よりも重要視されることがあったら教えて下さい。

個人の力で達成すべきことはなんらかの方法でお金を得ることです。
タイの企業で働いて生活することも可能ですが、理想は家賃収入や投資、ネット、日本の企業からのアウトソーシングでお金を稼ぐことです。
タイで働く場合は日本と違って同じ企業でずっと働いても賃金が上がりにくいのでスキルアップして転職を繰り返すことが重要みたいです。
あとは細かいことを気にしないタイ人気質を理解することです。
タイにフィットするのに一番重要なことかもしれません。

例えば、@geek_niigataさんは海外投資をメインにお金を稼いでいるそうですが、実はお金を稼ぐのって、稼ぐ額の目標額が下がれば、いろんな戦略ができるようになるんですよね。例えば、月10万円稼ぐなら、月10万円稼げるものを見つけるのではなく、月3万円稼ぐ方法を3つ見つければいい。これはかなり現実的なことです。

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藤村靖之

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ただ、東京みたいに生活するのに月15万円から20万円は必要ということになると、これは途端に厳しいことになる。となってくると、シェアハウスとかで住居費を圧縮するのが最近すごく流行っているのもわかるなー、と思います。

まとめ

東南アジア/プーケットのリゾートで暮らすライフスタイルを紹介しました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。あと、よろしければ海外在住の方は以下のアンケートにお応えください。