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AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

場所や時間から開放されたい人の入門書「ノマドライフ」本田直之

DIMEを読んでいると本田直之のコラムがあり、それが結構おもしろかったので、まさにそのテーマを扱った新著の「ノマドライフ」を読んでみました。

ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきことノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
本田直之

朝日新聞出版 2012-03-16
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これからは会社員こそ、1つの組織や場所にしばられないノマドワークライフスタイルで生きていくべき--本書ではそのための基本的心構えから、具体的な仕事・金銭・思考の実践トレーニング術までを公開。本田さんの、ハワイと東京、さらに世界中を移動しながら思考を磨き上げていくライフスタイルを貫く「法則」がわかります。「ノマドワークライフはお金がなくても有名じゃなくても、誰にでもできる。ただし、そのためのトレーニングが必要」と本田さんは言います。より「しばられない」人生に向けて、皆さんはこのトレーニング、どこから始めますか? AERAビジネスセミナーで常に満席の人気セミナーに大幅加筆してお届けします。

「週4時間」だけ働く。」は偉大すぎた

さて、内容なのですが、、、うーん、これは結構ゆるゆるですね。以下のエントリーで書いた通りのことが起きてます。

つまりですね、このてのノマド系ライフハックを突き詰めると、ほぼ「週4時間」だけ働く。」の内容に行き着くわけです。なぜなら、この「週4時間」だけ働く。」に書かれていることは極論中の極論であり、これ以上というのはなかなか難しいので。

「週4時間」だけ働く。「週4時間」だけ働く。
ティモシー・フェリス 田中じゅん

青志社 2011-02-03
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今回「ノマドライフ」の方を読んだのは、なにか日本独自のエッセンスが入っているかと思ったのですが、異なる点としては、どちらかというと精神論が多く、例えば、最終章のテーマは「ノマドライフとは、心のあり方である」というテーマです。これはこれで正しいと思うのですが、このあたりを冷徹な方法論として語りつくしたのが「週4時間」だけ働く。」であり、この欧米的なシステマティックな部分が、僕が「週4時間」だけ働く。」を好きだった理由でした。

といっても入門書としてはかなりいい感じです

と、言ってもいろいろ参考になる記述はあります。たとえば、ノマドライフを実現しようとしたら、

  • 実力をつけ、ベースをつくる期間(5年)
  • どのような方法が場所や時間に依存せずにお金を稼ぐことができるかの方向性を模索する期間(3年)
  • 未来につながる、実績を残す期間(5年)
  • 成果を出した後のダウンサイジング、方向性の転換期(2年)
  • ゆっくり生活を切り替える、ノマドライフの実践期(5年)

という感じで、20年かけてノマドライフを実現するように提言されています。最初の13年は実力をつけるためにきちんと働け!と。まぁ、これは非常にもっともな話で、いきなり一番でかいハードルを飛ぶのではなく、ゆっくり場所に縛られずに働かなくても、ある程度のお金を稼げる力をきちんと付けてからノマドライフをしたほうがよいということです。そうすることで、お金の価値は場所に依存するので自分が利用できる所得も増えますよ、と述べてます。以下のエントリーと趣旨は同じですね。

また、以下のトレーニングが効果的であると述べています。

  • 週1回会社に行かない日を作る
  • 机の引き出しを空にする
  • デスクトップPCを使わず、すべてノートPCで仕事をできるようにする
  • ガラケーをやめてスマートフォンにする
  • 家計簿で投資を意識するようにする
  • 半分の生活費で暮らせるようにする
  • 生活費の3割を自分税として天引きし、生活するようにする
  • クレジットカードを徹底活用する
  • 所有物を半分にする
  • 定期的に引っ越す
  • 絶えず移動する、移動してみる
  • 定時に仕事を終わらせる
  • 「クリエイティブでないこと」を排除する
  • 「定期的な時間の拘束」を排除する

上記のようなことに興味があったら、入門書としていい本だと思います。でも、この本を読んで気に入った人は是非「週4時間」だけ働く。」も読んで欲しいですね。より濃密なエッセンスが詰まっています。

まとめ

「ノマドライフ」本田直之を読んでみて、感想をまとめました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。