最近、雑誌ばかり読んでいるような気がするがWIRED Vol.3がとてもおもしろかった。
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京とTSUBAME2
<京>が仕分けにもめげずにHPCの計算能力をはかるTop500で見事1位になったのは記憶があたらしい。この特集では、<京>にフォーカスしつつも、日本が誇るもう一つのスーパーコンピュータ
国産のスーパーコンピュータという考え方
この中で、もし<京>が仕分けされていたら、日本のスーパーコンピュータ研究は崩壊していた、とのコメントがあった。研究者の全てが大学のポジションにつけるわけではないので、ある程度実績を積むまではドクターを取得した研究者はポスドクというポジションにつく。このポスドクというポジションはプロジェクトベースでアサインされるので、もし<京>がご破算になっていたら、みんな職を求めて海外に行く必要があった、というわけだ。研究者とあわせて、国産スーパーコンピュータという部分に関して松岡教授が補足ツイートしていたので、紹介しておきたい。
こうやってみてみると、どの部分で勝負するか?というのが、すごいスピードで変化しており、予算の執行に5年かかる国が全面的にやるにはかなりHPCの分野はハイリスクだと思う。特に海外では、Google、Facebookのような既存のPC要素を組み合わせてスーパーコンピュータを作成するのがすでに産業レベルで一般的になっており、TSUBAMEもその方向で発展していくと思うので、日本にもそういうことを本当に必要とする企業が現れて実際の産業で利用されればおもしろいと思うのだが、こればっかりはなかなか難しい。いろいろ先輩や知り合いが<京>に絡んでアプリケーション側の研究をしており、いろいろイベントもあるようなので、機会見つけて参加したいと思う。
まとめ
WIRED Vol.3のスーパーコンピュータ特集を読みつつ、松岡教授のツイートも紹介しました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。