以下のエントリーで書いたパーソナライズの未来ですが、ちょっと補足する必要があるポイントがあって、パーソナライズとリアルタイムビッティングがごちゃまぜになっているケースが結構ネットで見られました。
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リアルタイムビッティングをあまり詳しくない人も多いと思うので、これはかるく勉強したおいたほうがよいです。確実に広告の未来の形の一つですので。
最近、はてなブックマークの一件でも話題になったマイクロアドもこのリアルタイムビッティングに入稿する側の広告提供者ですが、リアルタイムビッティングに参加する側は「個人情報は絶対にあずかりたくない!」という事情があります。
それは、個人情報を預かってしまうと、個人情報保護法の対象になったり、また、漏洩するリスクを抱えてしまうためです。なので、情報は個人に紐付けた形ではなく、かならずクッキーに保存した逆引き出来ないIDで情報を管理したいと考えています。「閉じこもるインターネット」には、このIDから個人情報を逆引きできる会社があり、9.11のテロ調査の時に活躍したような記述がありますが、これはまぁ、まぁ、たぶんアメリカには本当にあるのでしょうが、例外中の例外と考えてよいでしょう。
というわけで、リアルタイムビッティングとパーソナライズの議論は基本は別に行った方がよいかなーと思います。そして、多くの人がたぶんこの「パーソナライズ」の影響を今後も過小評価してしまうだろうなーと考えていますが、それはまた別のエントリーで書きたいと思います。