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クーリエ・ジャポンの日本の捨て方特集とその読み方

定期購読しているクーリエ・ジャポンが日本の捨て方特集だった。題して「行き詰まった日本を捨てて、あなたは海外で生きられますか?」。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号 [雑誌]

講談社 2012-08-25
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いろいろ興味深い記事もあり、過去に僕がいろいろな人の話を聞いてまとまた内容の補足として使える。

ただ、雑誌で特集されているケースを考えると、要は日本脱出を以下のようなある程度typicalなものとしてまとめていることがわかる。

  • 日本で手に職をつけた人が日本のセンスを武器に海外で資本金の少なくてすむ事業を起こす
  • 大企業の駐在として、海外事業に参加する。あわよくばそこで現地的なノウハウを身につける
  • すでに十分な財産を持っている人が、子供に中国語を叩きこむために2,3年シンガポール・香港・上海などに住む

これとは別にソフトウェアなどのようなポータビリティの高い技術を売りにして海外で最先端のことをやっている企業に転職するというコースもあると思うが、そのコースはあまり取り上げられていない。
さて、これからもこういう特集がきっと増えてくると思うし、高城剛の本などでもまさにこういうトピックを扱っているが、いままでいろいろ調べたことを踏まえた上でのこういう特集の読み方をまとめてみたい。

  • 歴史を簡単にでいいので勉強すること。日本から見た歴史と他の国から見た日本の歴史は別物で、どちらが正解ということもない。旅行をする時も都市の歴史を勉強しておくとおもしろい体験ができる
  • 海外移住に囚われないこと。海外移住自体を目的にしてしまうと、なにか期待と違ったりしてしまうととたんに折れてしまう。2,3週間試しに住んで見ることが以下の本だとおすすめされている。

モノを捨てよ世界へ出ようモノを捨てよ世界へ出よう
高城 剛

宝島社 2012-01-23
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  • 日本以上に政治がダメな国がたくさんあることを認識すること。よく日本政府の対応は期待できない、という言葉を聞くがこれはそもそも期待値が高かったことの裏返しでもある。政治が全く機能していない国、宗教の原理主義化で身動きが取れなくなりつつある国、腐敗にまみれた国などさまざまなでトータルで見たら世界の中で日本政府はまだまともであることを認識すること。
  • 日本で生活の楽しみを見つけることができなかった人が、他の国に行ったその生活を楽しむことができると思わないこと。自分が自分で楽しみ方を見つけない限り、生活がたのしくなることはない。