いしたにまさきさんの新刊「あたらしい書斎」を読みました。この本のテーマはタイトルの通り書斎なのですが、これはなかなかおもしろいテーマだと思います。
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おもしろいのは、書斎というスペースの存在理由から現代風に定義しなおそうとしているところで、電子書籍がやっと便利に使えるようになってきた今というタイミングで書斎という一見アナログなものを考えなおしてみようとしているところ。特に、IKEAで実際に存在する家具を使って一畳の書斎を実際に作ってみようというのが新鮮でした。この本では書斎というのは「知的活動をするための場」として定義されているので、別にそこに本がいっぱいあるとか、そこが個室になっているとかの細かい話は抜きに、どうすれば普段は細切れにたくさんのタスクを平行に処理しているなかで、まとまった時間を確保し、そこで集中した知的活動を行うべきか、という部分が書斎を考える主軸になっています。
これは非常にもっともな指摘で、今僕はコーヒーのハンドドリップにハマっているのですが、手引きのミルでコーヒー豆を挽き、ハンドドリップできちんとしたコーヒーを入れるという作業を10分程度おこなうことで、育児と家事で細切れになった時間をなんとか短期間でも実りあるものにしようとしています。まだ、そのあたりは全く成功しておらず、例えば、勉強や読書、ブログの更新などもかなりおろそかになっているのですが、この集中した時間を確保するという点でコーヒーを入れるということと書斎に入るということは非常に密接に繋がっており、自分の中ではセットで感がてみるのもおもしろいそうだな、と思いました。
書評でこんなことを書くのもあれですが、コーヒーはハンドドリップに手引きのミルだとケトル含めて一式揃えても一万円でお釣りが出るので、趣味としてはかなり安上がりで良い感じです。コーヒー豆引くところから始めても10分程度で終わるので、何か始める前のいい区切り、リフレッシュにもなります。この前買ったものを紹介しましたが、その後にこの前のBRUTUS Casaでも勧められていたヨシカワのCAFE TIMEというコーヒーケトルを購入し、これはかなり秀逸でおすすめです。良いコーヒーケトルを使うと、湯量を厳密にコントロールできるので、コーヒーを入れる作業が一気に楽しくなります。
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