flick!という雑誌が好きで特に電子化されてお手頃になってからは定期購読しているのですが、その中の人気企画「カバンの中身」が一冊の本にまとめられるということで楽しみにしていました。カバンの中身はデジタルガジェットを活用してそうな、もしくはカバンの中身にこだわりのありそうな人の中身を実際に見せてもらおうという特集ページで、たまに、想定外のものが携帯されていたりして、デジモノ好きにはたまらないページです。発売前からAmazonで予約していたので、発売当日に届きました。
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極力軽量化する vs 自分の仕事環境をそのまま持ち運べる
まず、全体の傾向としては極力軽量化するか、自分の仕事環境をそのまま持ち運べることのどちらかのフィロソフィでカバンの中身を選んでいる人が多いと感じました。前者はiPad MiniやiPhone 5に出先で必要な機能はすべて集約して、書き物もiPad mini+キーボードでやるという人が多いです。後者は特にMacBook Pro Retinaを選択する人にその傾向が強いと思うのですが、音楽、映像、写真のデジタル現像なども自分の仕事環境をそのまま持ち運べることを前提にしています。これはどちらが良いというわけではなく、自分にあった方を選ぶべきですが、昔は自分の仕事環境持ち運ぶなんてことは想像も出来なかったと思うのですが、今や人によってはMacBook AirあればだいたいのことはOKという人が大半でしょうから、この垣根もだんだんなくなっていき、最後は「自分の仕事にとってどのサイズのディスプレイが必要か?」というのが最終的な分水嶺になる気がします。一方、極力軽量化する人はiPhone+XXXという観点で自分の持ち物を定義していますが、このXXXXがiPad miniだったり高級コンデジだったりするわけで、これも最近のiPhoneの大画面化によって、よりできることが増えていくでしょう。そういう意味では、今たくさんのサイズのタブレットが出て、選択の幅が広がっているなかで、自分にとって必要な作業をより小さいディスプレイサイズで可能にすることで携帯する持ち物は圧縮できるということになっていくはずです。このあたりの兼ね合いも見ていておもしろいなー、と思いました。
カバンの中身をきちんとポーチでセパレートしている
ほとんどの人がBUILTなどのポーチを利用してカバンの中身をセパレートしています。特にケーブル類、モバイルバッテリーを持ち運んでいる人が多いので、そういう小物はクッション製のあるポーチに入れてカバンの下に入れているケースが多いですね。Appleは汎用端子を一つだけつけて、個別に必要なケーブルをユーザーに買わせるという戦略なので、まさにみんな自分の必要な端子を持っているわけですが、揃いもそろって大量のケーブルをみんな持っているので、このケーブルでAppleも相当儲けてるんだろうなーと思いました。
プロのカメラマン以外はみんなミラーレスか高級コンデジ
もちろんプロのカメラマンはそれ相応の機材を運んでいるわけですが、それ以外の仕事や記事でちょっとだけ画像も使うというタイプの人はみんなミラーレスか高級コンデジになってますね。やはり軽さは正義です。ざっと見た感じ、結構機種もバラけていて、
- Canon PowerShore SXXX系統(S90からS110まで一番人気あるかも)
- CyberShot RX1(まぁ、これ持っていたら一眼レフ必要ないですけど)
- Nex 5系統(ミラーレスだとNexが多めか)
- GR Digital系統(これは一時期よりも人気は落ちた印象)
などなど、それぞれ自分の用途にあったものを使い分けている感じです。しかし、みんな揃いも揃って1年以内の最新機種を利用しているので、この人達どれくらいの頻度でカメラ買い換えているんだろうとおもいました。ついでに僕はEOS Kiss X4を未だに利用していますが、さすがに持ち運ぶの面倒になってきたので、そろそろミラーレスにしようかなと思っています。
まとめ
そういうわけで、感じたことをつらつら書きましたが、内容としてはあくまで雑誌の特集をまとめ直したもので値段的にも760円とかなり安めの設定です。この本自体に過剰な期待をするよりは、他の人がデジモノをどういうふうに持ち歩いているかの参考にパラパラめくるのが良いとおもいます。