また、Kindleの話題で申し訳ないが、最近はじまったKindleの日替わりセールが気になっている。URLは以下の通り。今日のセールはクリス・ アンダーソンの『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』。
![]() | MAKERS―21世紀の産業革命が始まる クリス・ アンダーソン 関 美和 NHK出版 2012-10-25 売り上げランキング : 2 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
毎日結構おもしろい本を選んでいるし、以前紹介した週替りのセールよりも、さらに短期間のセールというのは、電子書籍としてもおもしろい試みだと思う。やっぱり毎日ストアにきてもらうことが一番大事なので。
電子書籍の良さって、すでに定価が決まってしまっている書籍販売と違って、例えば知名度アップやプロモーションのためにこの期間は安売りするとか、さらに言ってしまうと、あるイベントに合わせてこの日だけセールするとか、そういう柔軟な値付けが可能な部分であることはみんなわかってきていると思うが、特に最近はまず電子書籍で本を出してしまって、ある程度のアテンションを集めてから、それを書籍化するという例もだんだんできており、要はこれって、まだ依然として存在する書籍という流通網に載せるだけのリスクを出版社がとれるかどうかの簡単なお試しにも使えるという話でもある。これまでブログに書くにはちょっとネタが大きいけど、書籍化するにはハードルが高すぎる、という領域が存在していたが、その辺りをまずはKindleで出版してみて、売れたら出版社に売り込みかければいいじゃん、という流れができていくのはもう既定路線のような気がする。インターネットは個のエンハンスにおいてうまく機能してきたが、電子書籍もそういう意味では書籍という枠組みを拡大する個のエンハンスの仕組みと考えるといろいろとしっくりくる。日替わりセールもそのような動きの売上最適化の一つと考えるとおもしろい。