前作も読んでいたのですが、全面改訂されたと聞いて早速購入。
- 最初にガツンと「こういうふうにしろ」というのが書かれています。忙しい人はその章読むだけで、まぁ、だいたいの趣旨は理解できる親切設計。
- これからインフレに向かうだろう日本で、やるべき金融的な対策が明確に書かれている。さらにインフレ・デフレ状態の時の金融資産に対する考え方もおさらいされているので、自分の資産に関する理解が短時間が網羅できる。
- 投資方法自体は、簡単に言うと低手数料のETFを特定比率で買う方式なので、目新しいものではないのだが、NISAとか確定拠出年金に対する考え方とかがきちんと整理されているので、これからやるべきことがかなりクリアになる。特にNISAは自分も口座作ったばっかりで、さて1月からどうやって使ったものか、と悩んでいた矢先だったのでこの本は非常に勉強になった。
- NISAとか興味もないし、まだ投資に回すほどのお金がない人も結構オススメ。というのも住宅ローンとかは何も考えずに背負ってしまうと30年とか身動きが取れない形になってしまうので、そういう取り返しのつかない投資をする前にぜひとも読んでおいたほうが良い。
- こういう本はKindleで買っておいて、たまに読み返すのが良いと思う。たぶん半年に一回くらいの自分の資産比率を調整すれば、それ以上のコストを掛ける必要性はあまりないので、ますます紙の本で買っておく必要性がない。というか、紙の本、特に新書は紛失するリスクが高すぎ。
まぁ、そんなわけで、この本は前著に引き続きオススメです。「マンションは10年で買い替えなさい」とは全く別の観点で不動産のリスクを説明しているので、この2冊を読んでバランスを取るのがよいのではないかしら。