昔から大好きだった青山のCIBONEが、以前のベルコモンズから近くのビルに移って新規に今日から開店するということで覗いてきました。
クリアでおしゃれな雰囲気の店内はとても素敵でほしいものも結構あったのですが、結局購入せず。ピート・ヘイン・イークの新作もかなり良い感じ。ただ、こちらも高すぎて手が出ず。ずっと前からインテリアショップは大好きだけど、最近ちょっとこの手の店に対する感覚がかなり変わってきたのを感じます。
というのも、まずインテリアショップで売っているような家具や皿を購入したらその分どうしても部屋のスペースは減っていく。皿は食器棚の量は限られているわけで、なんでも買えるわけではなく、どうしても最近だとHASAMIのような汎用性の高いものを揃えたくなります。家具はこれはもう買うとしたら今使っているものを捨てるしかない。ただ、これも問題で、実質捨てるという決断って、引っ越しのタイミングとかじゃないとなかなかできないのですよね。しかもちょっとでもお気に入りのものなら、それすらも難しい。そもそも使い捨てが前提のIKEA家具とかなら引っ越しの時にバンバン捨てることできますが、さすがに過去に20万円とか払ったものを、他に気に入ったものが出来たからといって捨てて買いなおすかというとなかなかそれはできない。
というわけで、もう個人的にはインテリアショップのビジネスモデルってだいぶ厳しい、というかちょっと詰んでる?のではないかと感じます。といっても、全てが全てだめかというとそうではないですよね。個人的にこれからも売れるでかいものって、以下の様な要素があるのではないかと思います。
購入することでスペースを生じさせる家具
これは以前紹介したテレビの壁寄せユニットのような商品。これまでのテレビ棚を廃止して、壁に寄せてしまうことで、家具を買ったのにもかかわらずスペースが生じる。 - 液晶TVの設置はテレビ台よりも壁寄せスタンドをまず検討したほうが良い理由 - FutureInsight.info 我が家はブラビアなので、これを使っています。
汎用品もあるのですが、かっこいいのが全くないので、実際は純正以外に買う気がおきません。こういうスペースを作る家具っていうのは、確実に需要は増えてくるはずなので、もうちょっとインテリア業界も意識する必要があると思います。
省スペース・同機能製品
これは最近だとAmazonベーシックの品質の良さが話題になっていましたが、Bluetoothスピーカーのような製品。スマートフォンをコントロールに利用することで、従来のオーディオ機器より確実にスペースを圧縮できます。
我が家も音楽はスマートフォンからのBluetoothでコントロールできるようになっていますが、これの便利さも一度利用するともうわざわざ機器側でコントロールするものは利用できない感じです。このあたりは家電メーカーも参入してきて、すでに主戦場になってますが、トレンドとしては意識した方がよいかと。AppleのHomeKitが入ってきた時にもっともおもしろくなってくる分野でもあると思います。
これまでにない新ジャンルの商品
いままでにない用途のものを提案する製品。例えばルンバとかが該当すると思いますが、扇風機でも高級路線で成功したバミューダのグリーンファンなんかもじつはこれにはいるのではないかと。
ここはただ、その商品を買わせるだけの理由を提示することがすごく大変なので、なかなか出てこないですが、もう買ってもらうにはこれくらいできないとだめだ、という気概がないともう家電は売るものつくれないと思います。
ストーリーを提示するもの
そして最後がこれ。すでにほとんどの売れるものというのは、こちらにシフトしているといっても過言ではないと思いますが、モノ自体の価値を売るのではなく、そのモノを買うことのコンテキスト、ストーリーを販売しているケース。別にAKBを意識しているわけではなく、VERYなどの売れている女性誌でこの流れを意識していないものはないと思います。男子が性能・スペック重視なら、女性は間違いなくこちら。もうこれは家具とかインテリアでも間違いなくそうです。
たとえば、VERYの人気モデル滝沢眞規子さんの家がVERY内でどのようなストーリーで語られているかをもっとも端的に理解できるのは以下のまとめだとおもいます。
そう考えるとまずスペックがものをいう、男子のカメラ好きと対照的ですね。このあたりは、かなりおもしろい部分なので、もうちょっと深堀りしてみたいところではあります。