FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

近況報告と2016年振り返り

2016年は本当にいろいろあった一年で、振り返ってみるとこういう時間を経験するためにスタートアップに入ったのだろうと思いました。

そんなAlpacaもJoinしてから1年半がすぎ、去年の3月は1人でやっていた東京オフィスの立ち上げもいまや7人のチームになっています。Alpacaの東京のチームはじぶんでいうのもあれですが、とても楽しく、技術的にも人間的にも素晴らしいメンバーが揃っていて、なんとかこのチームで結果をだしたいと日々もがいているところです。

去年を振り返ってみると、いままで気づかなかったことが自分のことが結構あります。

営業というのはとてもクリエイティブな仕事だった

日本ではやはり金融はエンタープライズビジネスの側面が非常につよいので、この前だしたAlpacaの175万ドルの資金調達のプレスリリースでも書いたとおり、東京はいまエンタープライズでAIをトレーディングに適用する部分に非常に力を入れています。ただ、この分野というのは、実際に試したことがある人はほとんどいないので、営業と言っても何か既存のソリューションを販売するというよりは、どの部分にAI(Alpacaでは機械学習+高速データストレージ技術と考えています)を利用するかがずっと重要になってきます。

http://www.alpaca.ai/ja/2017/01/venture-financing/www.alpaca.ai

この時点で、営業の仕事は販売から、如何に一緒にクリエイティブな議論を出来るかになってくるわけです。僕は金融ドメインは専門ではないので、時には鼻で笑われることもおおいのですが、それでも一緒に何かやってみようと言ってくださる方があって、仕事が成立していきます。こういう経験は、AI技術がそのドメインに浸透していく、まさにいまのタイミングしか経験できないので、自分にとっても非常に楽しい経験になりました。

スタートアップにおけるピッチ大会・アクセラレータについて

日本でAlpacaの名前を知ってもらうために2016年はたくさんコンテストにでました。その中でも、NVIDIAのGTC Japan2016で行われたECS(ディープラーニングを活用する企業のピッチ大会)とNRIハッカソン(企業枠で参加)でそれぞれ大賞・企業特別賞をいただきました。何度か経験するうちに、自分もピッチなれしてきて、どういう部分をアピールすればよいのかなど肌で感じて学ぶことができました。

また、MUFG Fintechアクセラレータでも準グランプリを取得と出場したコンテストではそれぞれ結果を出すことが出来ました。振り返ってみると、このようなコンテストを通してたくさんの出会いがあり、それを活かしてビジネスを加速してきたのですが、その中でもMUFG FintechアクセラレータはAlpacaの方向性を決めたと言っても過言ではないプログラムで、金融ドメインの知識がなかった自分にとっては非常に勉強になりました。

http://www.bk.mufg.jp/innovation/accelerator/www.bk.mufg.jp

結構企業主催のアクセラレータに否定的な人もスタートアップ界隈にいたりして、また他のアクセラレータを経験したことがないので比較ができないのですが、このプログラムは本当に素晴らしいプログラムで、金融に少しでも関わる可能性があるスタートアップには全員チャレンジする価値があるといっても過言ではないと思います。技術はあっても、ドメイン知識がないケースで特に向いているとおもいます。

いよいよAlpacaも大きくなります

そんなわけで、いよいよAlpacaもビジネスの挑戦フェーズに入っていきます。ここからの半年の挑戦で結果がでるかどうか、まさに正念場と言って良い場面で、毎日ヒリヒリした感触を楽しんでいます。そんなAlpacaで、DevOps・バックエンドエンジニア、アプリケーション・フロントエンドエンジニア、機械学習エンジニアを大募集しています。間違いなく技術的にエッジの効いた環境でチャレンジできますし、AI X トレーディングという分野は本当にエキサイティングな領域なので、ぜひご興味ありましたらご応募ください。

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僕もここからのAlpacaのチャレンジを楽しんで行きたいと思います。